メイキングをあげてみる

嬉しい事にSNSでイラストへのお褒めの言葉をいただき、有難い……!と思うと同時に、これは自分のイラストが如何にして仕上がっているかも伝えなければならない……!と思ったので、拙いながら追記からワーッと書かせていただきます。



私のイラストの「アナログ感」はペンと加工に左右されてると言っても過言ではないです。私じゃなくても同じペンと加工をすればアナログ感は自ずと出ると思っています。

中でもDLしたデッサン風ペンが良い味出している。これです。
この程よいアナログ的な質感がイラストの要と言っても良いくらい仕事している。

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なるほど、それじゃ今度はメイキングが見たいわ!と言われそうなので、エスバの日に描いたピーターを使ってやってみます。

エスバの日ピーター

①下書き

頭の中に思い浮かんだイメージを破綻しない程度にざかざか描いていく。この地点で既にデッサン風ペンを使っているのである。
今回は原型らしさ、ピーターらしさ(火球・フットボール要素)を出したかったのでこんな感じに。

②線画

線画を描き起こします。火球は線画なしで描くので省略しています。目はクリッピングして塗ってるので黒塗りにしている。
下塗りをバケツでバーっとやるので、隙間を作らないように描いているのが気をつけているポイントだろうか。あと場合によっては線画レイヤーを二重にして線画の空白を埋めるようにしている。
(ちなみにこの線画を使って塗り絵を楽しんでいただいても構いません。その場合完成品を見せてくださると大いに喜びます。)

③下塗り

という訳で色分けしました。既にバケツ塗りでバシャっとやっていると語っているので語ることがありませんね。
という事で色使いについて語ろうと思います。カラパレは基本的に立ち絵から取っており、その立ち絵は公式絵スポイト+カラパレ調整(&稀にオリジナルの色)で塗っています。
ピーターだと青と黄色は公式絵から色相環を少しずらしたものを使っているけど、赤は「ハンティングピンク」に拘りたかったので少し赤味を足している。

④塗り込み

クレヨンペンで陰影を塗っていきます。普段影とかハイライトは二色くらいで塗ってるけど、今回は奮発してカラフルな塗りで塗った。
カラフル塗りで参考にしているのは、カラスの羽と好きな絵師さんのイラストです。色がごちゃつかない、綺麗に仕上がる色合いをフィーリングで塗っている。
陰影を描き終わったら最後に軽くテクスチャーをかけます。それによりアナログ感というのがふわっと増す。

⑤加工・完成

そしてこれが線画の色を整え、背景や火球を足して諸々加工を加えて完成させたものでございやす!
実はイラストを描く時は背景やエフェクトとの調和性を大事にしたくて、キャラを描く途中で背景・エフェクトを既に追加して表示しながらキャラを塗っていく……という事をしている。陰影もこの過程を経てつけたものでした。
使った主な加工はガウスぼかしとドロップシャドウ。白のハイライトを入れる前には画像を全投合したものを一番上のレイヤーに作り、それにガウスぼかしをかけて透明度を調整する方法でキャラと背景を馴染ませています。
線画色は色レイヤーを複製してガウスぼかしかけて明度・彩度調整したものを線画にクリッピングしています。大したことはしていない。
エフェクトは……アイビス公式が出しているエフェクトの描き方メイキングがあり、それを参考にしているとしか言いようがない。後述します。
白のハイライトはそのキャラに合ったものを描いている。例えばピーターだとほのおタイプなので、燃え上がる炎のイメージで描いています。
こうして諸々調整してヨシ!てなったら完成です!


参考としてタイムラプスもどうぞ。文章で伝わらなかった部分もなんとなく伝わると思います。

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【参考動画】
イラストを描くにあたっては、アイビス公式動画が出しているメイキングを大いに参考にしています。塗りだったり加工だったり……。
その中でも特に参考になった!というものをいくつかピックアップ。


写真背景のイラスト、だいたいこの手法で描いてます。


炎とか雷とか、これを参考にアナログみを出しつつ描いてます。

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以上、駆け足ですがメイキングでした。
なんかこういう事をしながら描いているんだな……という事が分かれば幸いです。
余談ですが、私の描き方は元々色鉛筆で描いていた時期が長く(今はデジタル画の期間の方が長いです)、デジタルで描き始めた当初から少しでも色鉛筆画だった時期の画風に近づけるために描いた結果生まれた産物です。今はもうアナログ画描けない……。

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