
「ふふ……いつの時代もポケモン達を眺めるのは面白いわ」
「一生のお願い、なんて幽霊の私に頼むとは滑稽ね……」
「あら、今のガラルでコーヒー好きを見かけるなんて珍しいわね。てっきり絶滅したのかと」
ドラパルト♀ミステリア(Mystelia)
のんき ちょぴりみえっぱり
年齢:享年25歳 500年程現世にいる
身長:170cm
一人称:私
好物:幽霊なので飲食できないが、コーヒーの香りを好む
ウィンドンに長年居着く幽霊。中世から存在する城塞をねぐらにし、日没から夜明けまで気ままに街中を徘徊している。
呑気であまり周囲に動じない。自分の強さを自覚しているのもあり、図々しい面も垣間見える。
常に“面白い事”を探しており、それらを見つけると遠目から傍観して愉悦に浸る。狡猾で皮肉屋なきらいもあり、掴み所ない性格だが根は善良。あまり他人に手を貸さないように見えるのも甘やかさない気質から。
面白い事を探す一環で情報収集も積極的に行っており、独自の広い情報網を駆使してウィンドン内外の国内の情勢(公なものから裏情報まで)を蓄えている。この世に長く存在するが故の豊富な知識と知恵もあり、彼女の持つ情報を頼って様々な者が彼女に接触を図るが、気まぐれに振り回されて終わる者も少なくない。
現在は諸々の才能を請われて国の機関である魔妖局に所属しており、同じ機関員のルクレツィアや他の面々をおちょくって楽しんでいる。
生前は16世紀ガラルを治めていた王族の王女エリノア。当時は純粋かつ穏やかで慈悲深く、身を削っても民の平和を叶えようとする才女だった。
王位継承の争いに巻き込まれ、一度王位の座につくも、直後に親戚にあたる者(次の王)の手で反逆罪等の冤罪を被せられ、監獄だった城塞に収監された後処刑された。
その後王位継承絡みで他人の心の醜さ、闇を知り、助命を懇願しても聞き入れられなかった絶望から悪霊として蘇り、歴代の王族達の命を削るだけでなくウィンドン中に呪いを振りまく悪しき存在として十数年もの間国民から恐れられるようになる。
何を試しても脅威が終息しない中、一人の腕利きの聖職者が漸くエリノアの悪霊から邪念と生前の記憶を取り除くことに成功し、除霊には至らなかったものの国に平和が戻った過去がある。
当時の事はガラルの歴史の教科書に載る程ポピュラーな話題で、かつてのエリノアが現在のミステリアである事も周知の事実。しかし記憶を失った地点で人格は別物になったため、ミステリア自身は生前と同一視される事をあまり快く思っていない。
ミステリアの名前は周囲から「ミステリアスな存在」と評された部分をそのまま名乗るようになった事が由来である。
元悪霊として恐れられていた過去を持つも、知る人ぞ知る情報通として今のウィンドンでは名物幽霊として受け入れられている。
邪念は消えたが悪霊時代からの力は健在で、ウィンドン内であれば自在に移動可能な行動範囲の広さ、一定時間実体化し質量を持てる存在に変化できる能力を有する。幽霊特有の霊体(透明)となって周囲に気付かれずに移動もできる。
戦闘能力も衰えておらず、バトルでは霊力を解放し、しもべのドラメシヤ達と連携して戦う。
趣味はコーヒーハウスにたむろする事と古い劇場で昔の作品の劇を鑑賞する事。いつの間にか国内にコーヒー以上に紅茶が浸透した事を憂いており、コーヒーハウスが減った事も密かに不満を抱いている。
しもべのドラメシヤ姉弟達だけでなく、ウィンドン中の幽霊達からも慕われており、彼らからは姐御と敬意を払われている。


