ラル

「ラル、眠い。後で頑張る、から……寝かせて…」
「魔法……?ラル、使える!ラルにも、やらせて!」


マフォクシー♀ラル(Ral)
おっとり 逃げるのが早い
年齢:16歳くらい
身長:153cm(耳抜き)
一人称:ラル
好物:桃


カロスのミアレ郊外にある小さな町で魔法を売る魔術師の少女。本人も覚えていない頃から住居兼空店舗に住み着き、今の仕事をしている。
大人しい性格でいつものんびり、ぼんやりとした甘えん坊。ちょっとでも気を抜くとすぐうとうとしてしまう。
表情も常に眠たげで、感情が読みづらい。そのかわり耳や尻尾の動きで大まかながら察することは可能。
鈍感そうに見えて、実はアマネに負けず劣らずの洞察力を持ち、時折鋭い切り口で語ることがある。悪い予感を察知する力にも長け、都合が悪くなりそうになると姿を消す。
言葉がスラスラ出てこず、間を置いてぽつりぽつりとしか話せない。そのため口数は少なめ。
うまく伝えられない時は身振りや目力も使う。時々ヘクトルが代弁することも。
精神的に幼い部分もあり、蝶々や鳥を見ると追っかけたくなる衝動に駆られるばかりか、他人を疑うことを知らず、邪念も少ない。
布団や綿、ぬいぐるみ等柔らかくてふわふわしたものが大好き。店にいる時はよく宝物のミミロルのぬいぐるみを膝の上に置いて愛ている。
尻尾や耳を丁寧に手入れしてくれる人にはすぐに懐く。頭を撫でられるのも好き。何かと世話を焼いてくれるヘクトルを親か兄のように慕う。

魔法の実力としては、生命に影響するもの以外なら何でもこなせる程度の高さ。高度なものも難なく使いこなし、特に過去の透視と、特定の物体及び生物の探知を得意とする。
本人曰く、「元々身に付いていた」天才型。努力らしい事はほとんど行っていない。

ラルの秘密


ごくふつうの魔法使いの少女に太古の時代からカロスを見守る古の巫女ライルの魂が宿った存在。
かつてゼルネアスとイベルタルが地上にいた頃から転生を繰り返すライルが、フォッコの器を借りて誰にも気付かれることなく生活している。例えるなら「ラル」という少女の器のハードウェアに巫女のソフトウェアをインストールしている状態。
巫女の魂が器に入った時にノイズが生じた影響で、ラル本人の記憶はあやふやになってしまっている。辛うじて孤児だった事を覚えているくらい。精神年齢が低いのもノイズの影響の一つ。
また、普段から寝たりぼーっとしてる事が多いのは巫女の魂が体に負担をかけるため。
高度な魔法も巫女の記憶を呼び起こして使用しているので、ラル本人の魔法の知識は殆どない。巫女がいないと簡単な魔法しか使えなくなる。