リナルド

「ふん、くだらん。俺の人生には何一つとして必要ないな」
「ったく……どうして俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ」
「いくらヴィットリオ様の頼みと言えど、そればかりは勘弁願います」


キュウコンR♂リナルド(Rinaldo)
せっかち・イタズラが好き
年齢:22歳
身長:178cm
一人称:俺
好物:コーヒーアフォガート、バニラアイス


ヴィットリオの腹心の部下である王宮直属魔術師。
人見知りに加えて人嫌いという面倒くさい性質。加えて気難し屋で自己評価の低いネガティブ、繊細。
心を許した相手には本来の穏やかで物静かな面を見せるが、気難しいところは変わらず、忠誠を誓っているヴィットリオ相手でもそれは変わらない。
初対面の相手に対してはしかめ面の冷めた態度に刺々しい言葉遣いをする等、他人を寄せ付けない雰囲気を纏うため、親交のある相手が限られている。
自分の関心がある事以外にはあまり目を向けない。そしてややせっかち。

元々は近隣の島国の王族だったが、一人だけ姿が違うことを家族や島の住民に非難され、虐待を受けていた事が心に大きな影を落としている。
現在は忌まわしい環境から解放され、優しい人達に囲まれて生活できているが、精神が不安定で当時のトラウマが強く根付いてしまっている。
通常種のロコンとキュウコンは目にしただけで過呼吸に陥る程。そして「誰かと違うところを批判される」事も苦手とする。
リージョンフォーム限定で同族意識が強く、マヒナを溺愛しているのもそのため。マヒナに関しては自分と同じ目に遭わせたく無い一心で行動しており、過保護すぎる面もある。

氷魔法と変化魔法に長けており、絶大な威力を誇る氷技を使えるだけでなく、氷を作り出して光の屈折で違うものに見せることもできる。
魔術師としては力も技術も知識も非常に高く、国内で彼に並ぶ者は殆どいないとされる。
力が強すぎるため、尻尾は人の姿になっても原型のまま。耳は驚いた時や感情が高ぶった時、リラックスしている時に原型の獣耳に変化する。

もう少し詳しい事

・王宮直属の魔術師。ヴィットリオに仕えているが、彼の元で仕事をしてない時は魔法学の論文を閲する仕事に就いている(結構厳しめに論文を見るため、彼がこの職に就いてからは論文を他国で発表する者が増えたとか)
・出身は今の国の近くの島国。原種キュウコンの小国で、一人だけ氷を操る異端者として家族だけじゃなく国民からも忌み嫌われて育った。
8歳の時に今いる国と故郷が戦争をし、そのごたごたで捕虜になった後でグェルフォというアマルルガの魔術師に引き取られて育つ。
・訳ありの自分を拾ってくれた養父グェルフォを敬愛しており、彼の誕生日(とマヒナの誕生日)だけは毎年きちんと祝う。
・故郷では酷い環境下に置かれていたため、大人になった今も歪で気難しい面が目立つ。当時のことがトラウマになっており、今も払拭できていない。特に原種のロコンやキュウコンを見ると感情が制御できなくなり、過呼吸を起こす程。
・また、夜中に過去の記憶が悪夢として蘇り、うなされる事もしばしばある。そのため眠る事に過敏だった時期があった。
・8歳の頃に兄達に殺されかけた経験から口がきけなくなり、10歳まで話すことができなかった。
→吊し上げられて火あぶりにされかけた。その過程でボヤ騒ぎになり、まだ幼いリナルドに罪をなすりつけられて監禁される事件があり、そこそこの期間城の一室に幽閉されていた過去を持つ。
・兄達と父親は戦争のゴタゴタでこの世にはおらず、母親は精神を病んで郊外の小さな教会に幽閉されている。
・本来は穏やかで物静かで繊細な性格。心を落ち着ける空間だとそういった面も垣間見える。
・せっかちなきらいがあり、公共交通機関を10分以上待てないタイプ。
・繊細故に苦悩するタイプ。ネガティブ気味な思考もあって周りの情報をシャットダウンしようと試みているが、上手くいかないのが現実。
・「笑われる」行為に敏感。自分を笑った相手は全員敵。
・神様など、目に見えない存在は信じない。
・騒々しい場所が苦手で、家にはラジオしか置いてない。音楽も自分からはあまり聴かない。
・電話が苦手。養父から写メ機能付きの携帯電話をもらったが、家電がわりにして持ち歩いたり、写メ機能を使った事はない。
その上しょっちゅう充電切れを起こし、電話をかける相手(養父やエルミニア)から充電するよう言われている。
・魔法に関しては進歩的だが、基本的には保守的な考え。スーパーでも新商品にあまり心を惹かれず、定番のものを買って帰る。
・旅行も好まず、そもそも街から出たがらない。お前たちから来いの考え。でもヴィットリオのお付きとして出張する事もある悲しいサガ。
・しかめ面か無表情がデフォルト。親しい相手の前では少し柔らかくなり、マヒナの前では笑顔も増える。
・普通にしていれば綺麗な顔をしているが、しかめ面や刺々しい雰囲気が全てを台無しにしている。
・髪は面倒臭いので伸ばしたまま。長髪に憧れるマヒナから羨ましげに見られている。
・大きな尻尾はマヒナによく遊ばれている。座っているとよくマヒナが触りに来る。
・普通のアローラキュウコンよりちょっとだけ青味が強く、年齢を重ねる毎に白くなっていく。

・歪故か感性が欠落しており(自称)、食べ物を食べられるか食べられないか、本を読めるか読めないかで判断する等、少し物事を変わった見方をする。
・物事への感情も極端で、こだわりが強く、一と十でしか見られないタイプ。
・自分には魔法しかないと思っており、寝ても覚めても魔法のことで頭がいっぱい。趣味も特技も魔法という典型的な魔法オタク。10歳の時から魔法学の論文を読んでいた。
・休日は魔法学の学術誌を読み漁ったり、図書館で魔法の論文を読んだり、マヒナの遊び相手になったりといった過ごし方をする。
・魔法を極めた結果、技術も知識も国内随一と言われるようになった。事実技術は生来のポテンシャルの高さも含め、本気を出せば国一つ滅ぼせる程……と言われているが、不安定な心理状態のため最大限の力を発揮するのは事実上不可能とされている。
・繊細で気難しい性格故、合う魔法の杖がなく、魔法を使う時は自身の生成した使い捨ての氷の杖を使う。
・バトルはテクニカル系だが、時には氷魔法でごり押しする脳筋スタイルもとる。氷が効かない相手には光魔法(フェアリー技)を使う。
・所謂才能型。努力もする。
・何かを教えるのが下手。対人能力の低さに加え「分からないという感情が分からない」ため。
・几帳面で、普段から周りのものをきちんと片付けている。家の中は生活感あるモデルルームといった雰囲気。
・料理は昔は出来合いのもので済ませがちだったが、マヒナを保護してからは自炊の機会も増えた。
・好物はコーヒーとバニラアイス。パスタはジェノベーゼが好き。苦手なものはすっぱい料理。
食べられれば良い思考なので安物でも美味しくいただける。下戸。

・ヴィットリオの公務でアローラを訪れた際、居候先から逃げ出してきたマヒナを保護し、紆余曲折の末彼女を引き取って育てることになる。
・ちなみにアローラに来た目的の一つ「氷を操る同族に出会う」はマヒナ関連のドタバタで叶わなかった。
・植物すらまともに育てられない彼がマヒナを育てられるのは、彼女に愛情を持っているだけでなく、マヒナに自分を投影し、過去の自分の昇華・精算も兼ねているため。
・マヒナの事はあくまで庇護者と見ており、保護者の立場として彼女を育て上げ、自立した時には背中を押してやろうと思っている。
マヒナ側もリナルドは保護者の感情でしか見ていない。
・ろくに子供と接したことがなく、マヒナへの対応も時々ズレた面が目立つ。マヒナ側はそれでも一生懸命自分に向き合ってくれている事を知っているので素直に聞いてくれる。
・他人の名前を覚えることが苦手で、中々マヒナのぬいぐるみの名前を覚えられない。
・夜はマヒナと一緒のベッドで寝ている。
・マヒナの方が早起きなので、朝はマヒナに起こしてもらっている。

・心を許した相手には忠義を尽くす。養父やヴィットリオ、マヒナ以外にはタンクレディ、エルミニア、ルドヴィコに心を開いている。
・タンクレディの事は数少ない同年代の友人として、心の中では信頼しているがややぞんざいな態度を取りがち。あまり手を上げない性分だが、タンクレディ相手には時々氷の杖で叩いたりする。
かつて先輩に無理矢理酔わされて泥酔していたところを介抱してくれた事があるため、色々と放っておけないし借りを返さねばと思っている。
・ルドヴィコの事は小さい頃から気にかけてくれる年長者として慕っている。一時期彼と師弟関係を組み、魔法のことや勉強を教えてもらっていた。
・エルミニアはマヒナの師匠&年長者という事で彼自身も頼ってるところがある。仕事中や出張の時にマヒナの預け先として世話になっているだけじゃなく、マヒナを迎えに行った時にその場で夕食を共にする事もある。
・ヴィットリオは口がきけなかった時から優しく接してくれた相手なので、非常に忠誠心が高い。それでも時々彼の言葉を聞けない時がある(もっと笑顔で他人と応対してくれ、等)。
従者として彼の支えになれるよう頑張っているが、ヴィットリオ側からフォローされるのは時々ある話。
・物事を割り切って見ることが苦手。一つの経験を引きずりがち。