トレヴァー

「俺は貴族だけどパフォーマーでもあるんだ。ここにいる観客全員魅せてこそ、パフォーマー……トレヴァーだ!」
「あーうん、その……ロックで、とても良いと思う。具体的にはハードロック的な……」
「こんなに俺が素を出せるなんて珍しい事だぞ。エリック、君は一体……何者なんだ?」


マルヤクデ♂トレヴァー(Trevor)
れいせい 負けず嫌い
年齢:17歳
身長:180cm
一人称:俺
好物:ヨークシャープディング


ガラルの各地を旅して回る魔法使いパフォーマー。パフォーマーの仕事をやりつつ、ウォルター達チーム・ラッシュの活動にも加わっている。
しっかり者で大人びており、普段は一切年相応のあどけなさを感じない雰囲気を醸し出している。
穏やかで紳士的な物腰。真面目そうに見えて親しい相手には茶目っ気を見せたり、冗談を言う。
若さ故の血気盛んさもいつもは隠しているだけであり、興奮するとその片鱗が表れる。
困惑した時、無理やり相手を褒める時に口にする「ロックだね」はグロリアの口癖がうつったもの。
一方で厳しく躾けられた影響で弱味を見せたり誰かを頼る事が苦手。最近になってエリック相手であれば完全に素を曝け出して接せるようになった。

モトストーク(エンジンシティ)を統治するマルヤクデの魔法使い貴族・ホリングワース家の当主子息であり、本名はゴードルフ・トレヴァー・レドモンド・ホリングワース(Gordruph Trevor Redmond Hollingworth)。ファーストネームのゴードルフはごちゃごちゃした響きと気に入っておらず、家族以外の前ではセカンドネームで通している。
一族に生まれた重圧や、大人と年上しかいない環境で生まれ育ったため上述した隙を見せない性格になった。
幼い頃から次期当主としての教育を受けており、15歳で魔法大学を卒業する程のエリートだった。
しかし12歳の頃に出会ったテッカグヤ達やリーダーのフォンバオの影響でパフォーマーになる夢を抱いており、大学卒業後に父親と衝突して家出同然に街を離れ、ガラル内外を旅しながら芸術センスやパフォーマーとしての腕を磨いていた。
ウォルター達と出会ったのは道中たまたまモトストーク近郊を訪れた時で、ひょんな事から知り合った彼らに何かを感じて家族と和解したい事を打ち明けた。
その後ウォルター達の助けもあって家族と和解し、夢を認めてもらえたため、恩義を感じてチーム・ラッシュに加入し、しばしば彼らと活動するようになる。
ウォルター達と出会う前までは同年代の友達がおらず、彼らとの交流を何よりも楽しく感じると同時に、17歳の少年として振る舞える事に安らぎを見出している。
彼が10歳の頃から仕えているグロリアの事はよき従者として信頼しており、家族とは違ったベクトルで頼れる存在である事を大切に思っている。
グロリアの歌が大好きで、彼女の歌を聴くと顔をほころばせて喜ぶ。
エリックとは長年文通でやりとりしてきた仲だが、顔を合わせるようになったのはつい最近。トレヴァーに対して献身的で、視野を広げてくれる彼の存在を愛おしく感じているが、まだその感情の正体には気付いておらず、親友としか見ていない。

負けず嫌いで好戦的、バトルになると目が爛々と輝く。
負けは潔く認めるが粘り強く、力尽きても気力で這い上がろうとするため認めさせるまでが非常に長い。
バトルだけでなく、賭け事等勝負事であれば異常なまでに諦めの悪さを見せるため、時に自身を顧みない行動をとる事もある。
手にした杖はそのまま武器として使うだけでなく、魔法の杖として魔法の煙の媒体としても使用する。
彼の扱う魔法の煙は目くらまし以外にも吸った相手に幻覚を見せたり、自身に纏わせてペンドラーに変身する等、様々な用途に使われる。
パフォーマーとしては変幻自在で物語性のあるパフォーマンスや、派手な炎のショーが得意。

苦手なものは甘いもの、飛行船、雨。
飛行船は少年時代にひどい乗り物酔いを起こしたからで、雨は炎タイプとしての本能的な嫌悪感の他に髪のコンディションが悪くなる理由がある。