ウォルター

「誰もあっちへ行ったとは言ってないよ。あっちへ行ったかもしれないとは言ったけど……人の話は最後まで聞くモンじゃない?」
「でかいお前にちんちくりんとは言われたくないな、平均身長に縮んでくれるなら話は別だけど」
「この力が誰かの為になれるならそれで良い。僕が役に立てるなら」


インテレオン♂ウォルター(Walter)
ゆうかん ちょっぴり強情
年齢:15歳
身長:166cm
一人称:僕
好物:スコッチエッグ


ガラルを駆け回り、森や洞窟で遭難したポケモンを救助したり、街中のポケモン達の悩み事を解決する冒険団「チーム・ラッシュ」のリーダー。現在はドンとウィンドン(シュートシティ)のアパートの一室で共同生活をしている。
クールで気の利く紳士的な少年。細かな事にも気付いてさりげなく親切ができる。
一方で年相応に小生意気で擦れたところがあり、たまに皮肉も飛び出す。相手を挑発すること、嘘をつく事が得意。
向上心と度胸は人一倍な努力家でもあり、幼い頃の経験もあって、強さに関しては身を削ってでも貪欲に追い求めようとする。
信念のためには自分を犠牲にするのも厭わないタイプで、周囲からはその生き急ぎぶりを心配されることもある。また、自分ができる事があれば積極的に問題に関与したがる面もある。
それとは別に冒険心やスリルを楽しむ精神もあり、危ない依頼にも果敢に立ち向かえる勇敢さを持つ。
師匠のシノノメや兄貴分のピーターの前では普段以上に感情豊かになり、ハメを外しやすくなる。

ガラルの南の小さな村で生まれ、母親に育てられた。
貧乏ながらも穏やかな生活を送っていたが、5歳の時に母親を病で亡くし、天涯孤独となったウォルターは周りの大人に安値で売られ、ハイランドのとある荒くれ者のパブに買われる事になる。
パブにでは劣悪な環境で奴隷のようにこき使われ、罵声を浴びせられ、虐待されることが毎日のように続き、半年後には生きる気力も感情も失っていた。
そんな時とある有名な冒険者のゴリランダーが彼を発見し、保護した事で再びゴリランダーの元で平和な生活を送れるようになった(ただしゴリランダーは家を空ける事が多く、しばしばドンの家に世話になっていた)。
ウォルターが冒険者に憧れ、結成に至ったのはゴリランダーの影響があり、自分もいつか誰かを助けられるようになりたいと考えたから。

幼い頃の売り飛ばされ、虐待された経験は自分が弱いから起こったのだと考えており、それ故強さへの執着心が強い。
ひょんな事から知り合ったシノノメの元に押しかけて弟子入りしたのは彼女の強さに惚れ込み、更なる強さを求めたが故のものだが、共に修行するうちシノノメの優しさや愛情に絆されて少しずつ考えが変わっている。
また、彼女に対しては寂しさや本心を曝け出して甘える事ができる。
親友のドンは9歳の時からの仲で、ハロンタウンからブラッシータウンに買い物に来た時にドンに目をつけられ、いじめられていたが、壮絶な殴り合いを経て固い絆で結ばれた。
直情的なドンのストッパーであり、今も喧嘩が絶えないが相棒として離れられない関係になっている。

世界的にも珍しい、触れた者の魔法や超自然的な力を無効化する「反体質」の持ち主。
国内に二人といない力を持つため、彼にしか頼めない依頼もしょっちゅう舞い込んでおり、本人はその事に誇りを持っている。
彼自身両親(特に父親)の事やなぜ反体質を持っているかを詳しく知らないため、チーム・ラッシュでの活動のかたわら鍵を握っているであろう父親の謎を追っている。

両親のこと

父親は各国を駆け回る機密エージェント(スパイ)であるウェーニバル、母親はガラルに住むごく普通のインテレオン。

15年前パルデアへの任務の前に父親が母親と一夜を共にし、「この任務が終わればスパイ業から足を洗って一緒に住む」と約束してパルデアへと向かうも、そのまま父親が帰ってくる事はなく、母親には生まれた息子のウォルターだけが残された。 母親はウォルターに愛情深く接しながら父親の情報を断片的に伝え、慈しんで育ててきたが病に倒れこの世を去った。

父親がパルデアで受け持った任務は「パルデアの大穴で行われているタイムマシンの調査」 職員として紛れ込み、任務は無事に終了するはずだったが、情報を知りすぎた事でパラドックスポケモン達に襲われ命を落とす。 最期の瞬間まで父親は残した妻と生まれてくる息子を思い浮かべる程家族を愛していた。その事は日記に記しており、後にパルデアの大穴へと足を踏み入れたウォルターが日記を拾った事で彼にも知れ渡る事となる。

 

もう少し詳しい両親のこと

母:エルメス(インテレオン)

ウィンドンのちょっと環境がよろしくない家で生まれ育った常識人。
名前がキラキラしてる地点からも家柄が察せられるタイプで、本人は奇跡的にマトモな感性を持っていたので、家の雰囲気に飲まれる前に家出した。
ハロンタウンと冠の雪原の間の村でひっそりと暮らしていた時に休養で町を訪れたウィリアムと出会い、暫く共に過ごした後に「パルデアから帰ってきたら一緒に暮らそう」という彼の約束を信じて見送る。 芯が強く、逆境にもめげない強い心を持つ。
貧困や病に苦しめられていたが、最後まで希望を捨てずに生きていた。 ウォルターの目や諦めない心は母親譲り。

 

父:ウィリアム(ウェーニバル)

表の顔はダンサーで、真の顔は機密エージェント(スパイ)。
陽気な性格で自ら三枚目を称する。顔はそこそこ良いけど普段の言動が残念なタイプ。 スパイから足を洗いたいと思っていた時にパルデアの大穴で極秘に行われているプロジェクトの潜入調査を頼まれ、この調査が終わった後はスパイをやめてエルメスや生まれてくる息子と暮らそうと考えていた。
調査は難なく進んだが、知りすぎてしまった事がプロジェクトの所長にバレてパラドックスポケモンに襲撃され命を落とす。
ウォルターの名付け親でもあり、顔つきや魔法・怪異を無効化する反体質はウォルターにも受け継がれた。
魔妖局とは交流があり、エルメスと出会う前に孤児だったピーターとメアリの兄妹を救っている。