世界観について③ガラルのこと2

【ハロンタウン・ブラッシータウン】

スコティッシュの雰囲気漂う小さな田舎町。中世からの街並みが数多く残されており、郊外は自然が広がっている。
ブラッシータウン以南はアーマーガアの貴族・マッコール一族の統治する地域で、この二つの町は分家が治めている。

[統治者一族] [ガラル南部-マッコール一族(アーマーガア系統)] 独自の文化を持つ厳しい自然地域ハイランド(ワイルドエリア以南)の勇猛果敢な一族。
大昔の時代からハイランドの空最強を謳い、その剛勇さと壮烈さはガラル北部のアーマーガアをも凌駕するとされる。
ジムがない代わりに雪原の遺跡や神殿、まどろみの森の管理を任されており、職務上伝説のポケモンとの関わりもある。
ドンのいる家はブラッシータウンの分家で、本家は冠の雪原にある。

・ハミッシュ(☆アーマーガア♂) 20代後半くらい
ドンの兄で彼より一回り年上。ハイランドの若者らしく豪胆だが冷静な一面もある。優秀なためドンのコンプレックスにもなっているが、ハミッシュ自身は弟をとてもよく可愛がっている。
まどろみの森の管理人を務めている。

 

【冠の雪原・フリージングトン(フリーズ村)】

上二つの町がローランドなら雪原はハイランドにあたる。
大昔は緑が広がっていたが、今は見渡す限り放置された自然が広がっている荒地。太古の時代に建てられた神殿や遺跡が残されており、それらを求めてたまに観光客が訪れる。
一つの国だった時代(大昔)は土着の民族が治めていたが、他方からの民族を祖とするマッコール一族がやって来てからは代々彼らが統治している。雪原を治めているのは本家。

 

【ワイルドエリア】

大自然の広がる地域。今も文明から離れて自然と共に暮らす民族がいたり、ダイ巣穴の中等数々のダンジョンの入り口が点在する。
バカンスだけでなく修行にも もってこいの場所。ポケダンと本編ゲームを足して二で割ったイメージ。

 

【ターフタウン】

段々畑と家が並ぶすり鉢状の町。町の各所にある石碑と西部に位置する地上絵が観光資源。この町の小麦はガラル一と名高く、ターフ原産の小麦粉を使ったパンは非常に美味と評判。最近はリンゴにも力を入れている。
のどかな雰囲気が漂っており、自然も多いことから療養地としても重宝されている。

[統治者一族]

[ターフタウン-アップルトン一族(カジッチュ系統)] 魔法使いの統治者一族。他の統治者一族と比べると闘争心が低く、おっとりのんびりした者が多いが侮ると痛い目を見る強さ。

・ブラムリー(アップリュー♂) 30代くらい
一族の当主で領主。のんびりやだが粘り強くパワフル。すっぱいリンゴが好物。
当主と街の統治者の仕事の傍ら農業をライフワークとしている。最近当主となったためまだ未熟さがあり、妹のメイポールの助けを借りながら業務をこなしている。
魔法は使えるが簡単なものしか使えない。

・メイポール(タルップル♀) 20代後半くらい
ブラムリーの妹。肩書きはジムリーダーだが、ブラムリーの補佐役である関係上リーダー業はスプリガンとピピンに代行している。
おっとりした性格で芯が強い。お菓子作りが趣味・特技で、得意料理のアップルパイとアップルクランブルは数々の者の胃を掴んできた。
リチャード、カールは同じ大学の同期で、仲の良い三すくみ。

・ピピン(カミツオロチ♂) 10代前半くらい
・スプリガン(ワタシラガ♂) 見た目10~12歳くらい
ジムリーダー代行の少年達。ピピンはブラムリーとメイポールの弟で、スプリガンはピピンの親友。スプリガンはブラムリーよりも長生きのエルフ。
自然と密接に関わる種族だが二人とも機械や発明に関心を抱いており、ターフやガラルの農業の発展に一役買っている。好物はメイポールの作るリンゴのお菓子。
ジムチャレンジでは恥ずかしがり屋で非キョダイマックス体質にコンプレックスのあるピピンよりやんちゃなスプリガンがジムリーダーとして相手することが多い。

 

【バウタウン】

新鮮な海産物とそれらを扱う朝市、ハルベリーサウンド(所謂マージービート)が有名な港町。
かつては貿易業でウィンドンと同等の規模の都市を築いていたが、時代の流れで衰退し、現在は歴史的な文化遺産や地元出身の世界的バンドの建物などの観光業に力を入れて再建している。
郷土料理であるスカウス(シチューのような食べ物)も有名。

[統治者一族]

[バウタウン-ハリソン一族(カジリガメ系統)] 地元の音楽と海産物を愛する一族。

・ジミー(☆カジリガメ♂)50代後半くらい
当主兼領主。本名はジェームズ。
昔はバンドマンだったが下手の横好きで、楽器も歌もてんでだめ。諦めて領主としての運命を受け入れた過去を持つ。

・リチャード(カジリガメ♂)20代後半くらい
ジミーの息子でジムリーダー。副業としてアマチュアのミュージシャンもやっている。
左利きで、右利き用のギターをひっくり返して弾く。
次期当主としての重圧に悩んでおり、夢を追いかける道を選んだトレヴァーを少し羨ましく思っている。

 

【モトストーク(エンジンシティ)】

魔法科学が発展しているスチームパンクな都市。蒸気と魔法で稼働する大きな昇降機が北側の旧市街と南側の新市街を繋いでいる。
優れた科学技術を持つ異世界のポケモン(UB)にいち早く目をつけ、早い段階で受け入れていたため、彼らの恩恵に与っている面が強い(現在は独自に発展した技術もある)。一方古くから発展を推奨していた魔法学も存在し、この二つが街の要になっていった。
歴史的事情からガラルで一番UBを多く見かけやすい。

[統治者一族]

[モトストーク-ホリングワース一族(マルヤクデ系統)] 魔法使いの統治者一族。誇り高く地元と家族を愛する一族で、最近は美食と芸術の探究心も旺盛。

・セドリック(マルヤクデ♂)50代後半くらい
当主兼領主。トレヴァーの父でカールの叔父。
厳格でお固い性格だが、誰よりも家族や町民を思っている。トレヴァーとカールの事も認めており、厳しくも優しく接している。

・カール(マルヤクデ♂)20代後半くらい
ジムリーダーでトレヴァーの従兄弟。分家出身だが両親を失い、本家に呼び寄せられた。
快活でお調子者、常に闘志が滾っている男。彼なりに苦労してきたので軽そうに見えてしっかりしている。
密かに本家の次期当主の座を狙っていたため、棚ぼたでやって来た次期当主の座を有り難みつつ、トレヴァーの夢も応援している。
トレヴァーの事はエンターテイナーとしての才能を高く評価している。

・ランディ(キュウコン♂)、ハーバート(シャンデラ♂) 共に10代半ば
セドリックやカールの元で魔法を学びながらジムチャレンジの業務を担う魔法使いの少年達。
二人ともトレヴァーのファンで、彼のパフォーマンスに興味津々。

 

【ラテラルタウン】

古代の壁画や芸術を中心に栄えた山間の町。町の付近には遺跡がある。
太古のガラルやイッシュの開拓時代を思わせる砂塵舞う町だが、美術館やオペラハウス等の施設が立ち並び、有名な芸術学・考古学の大学もある。
カイリキーの一族・ゴールズワージー一族とゲンガーの一族・エクルストン一族の共同統治。

[統治者一族]

[ラテラルタウン-ゴールズワージー一族(カイリキー系統)、エクルストン一族(ゲンガー一族)] ラテラルの街はゴールズワージー一族とエクルストン一族の共同統治で、表面上は友好的な関係だが水面下では権力争いが勃発している。

・ロベール(カイリキー♂)40代後半くらい
領主。芸術に造詣が深く、数々の芸術家達にパトロンとして投資している。

・ベオウルフ(カイリキー♂)40代後半くらい
ロベールの弟。ジムリーダー。自己鍛錬を怠らない戦士。

 

【アラベスクタウン】

ルミナスメイズの森の奥地にある、巨木の森の下にある妖精と幻想の町。伝説の義賊のジュナイパーが隠れ住んでいた森としても有名。巨木で日差しが遮られ、光の届かない中で街中の幻想的な電燈が周囲を照らす。
フェアリータイプの住民の割合が多い一方、日光が弱点の吸血鬼達もこの街に住んでいる。この町の吸血鬼は温厚で善良な者ばかりで、都市部に多い残虐で支配欲の強い(=シノノメに狙われやすい)同族達を恐れて慎ましやかに暮らしている。
学生の町としても知られており、使用人を育成する職業学校(グロリアの出身校)が特に知られている。
現在はブリムオンの一族・シャーウッド一族が統治しているが、元々は数百年間マホイップの魔女が治めている町だった。

[統治者一族]

・ジャニス(ブリムオン♀)50代前半くらい
女領主。亡きオーロンゲの夫の座を継いでトップになってからは、統治者として目覚ましい活躍を見せている。
堂々としているが本当はシャイな性格。昔からデボラを慕っている。
エリザベスとコリーンの母。

・コリーン(ブリムオン♀)17歳
ジムリーダー。ジャニスの末娘でエリザベスの妹。
大人しく引っ込み思案、静寂を好み、穏やかな毎日にに満足していたが一族がデボラに見出された事で生活が一変した。
まだジムリーダーとして戦う事に恐怖心を持っており、なぜ自分より強い姉エリザベスを差し置いて自分が今の業務を担うことになったのかに苦悩している。

・デボラ(マホイップ♀) 見た目10代後半くらい
先代領主。数百年間アラベスクの街を治めてきたメイスフィールド一族最後の者。
子を成せない体と自身の寿命を憂いて後継者を探していた。現在は表舞台から退いてシャーウッド一族のサポートに回っている。
やや狡猾で毒があるが優しい魔法使い。

 

【キルクスタウン】

大陸からの部族統治時代の歴史と文化が今も残る温泉の町。貴族の冬の保養地としても知られる。
街全体が世界遺産として登録されており、均整のとれた蜂蜜色の街並みが観光資源として重宝されている。
貴族の社交場として賑わうだけでなく、一般市民も温泉を求めて町を訪れている。
町のシンボルである英雄の湯は祈願の場所としても有名で、古代人が願いを込めて投げ入れた粘土板やコイン、杯が温泉の中から見つかっている他、現在も健康祈願で温泉に入る者が絶えない。
セキタンザンの一族・ロックフォード一族とラプラスの一族・イスベルグ一族の共同統治。

[統治者一族]

[キルクスタウン-ロックフォード一族(セキタンザン系統)、イスベルグ一族(ラプラス)] キルクスの街は元々はロックフォード一族で統治していたが、250年前にカロスから来たイスベルグ一族と街全体を巻き込んだ壮絶な争いを繰り広げ、今は二家の共同統治で落ち着いている。
今は犬猿からライバル関係に落ち着き、リーグ戦以外にも事あるごとに決闘するのが街の風物詩となっている。

・コーディ(セキタンザン♂)60代前半くらい
領主。貴族も平民も集まる観光地で生まれ育ったため、社交的で話好き、気さくな性格。

・クライヴ(セキタンザン♂)20歳
ジムリーダー。コーディの息子。伊達男で彼のファンクラブもある。
建築士としての側面もあり、街の発展に尽くしている。
エリックとは学校が同じだった関係で親交がある。
実はリュシエンヌの事を好いているが、ロミジュリ的な関係にあるため中々言い出せない。

・リュシエンヌ(ラプラス♀)20代前半くらい
イスベルグ一族の領主の娘。副業として街の観光ガイドをしている。
クライヴとは昔からライバル関係にあり、よく火花を散らしている。キルクス一の美貌と言われる。
家がパトロンとして囲っているキャロルを可愛がっている。

 

【スパイクタウン】

アーケードの中に立ち並ぶアウトローな雰囲気が強い町。
古くからジムチャレンジの町として存在するが、力の象徴であるダイマックスのできない土地である理由から集客能力が低く、寂れてしまっている。
治安の悪い都市として知られている不名誉な面もあり、現在は音楽やバトル施設で町おこしが進められている。
ストリンダーの一族・ジョーンズ一族が統治者。

[統治者一族]

・フレデリック(ストリンダーロー♂)30代前半くらい
領主。寂れた地元を憂いており、町おこしに力を入れている。
ダイマックスを嫌っており、ダイマックスに頼らない戦法を取っているが、有事の際にはキョダイマックスで変身する。

・ギルモア(☆ストリンダーハイ♂)20代後半くらい
ジムリーダー。フレデリックの又従兄弟。
ダイマックス推奨派で、街中ではフレデリックの意向を汲んで力を封印しているが、それ以外では力を解放している。
パルデア土産のテラスタルを所持しており、使用するとあくタイプに変化する。
デヴィッドとロックデュオ「サツマ」を結成している。

・デヴィッド(☆タチフサグマ♂)20代後半くらい
フレデリックとギルモアのマブダチ。
音楽活動をしてない時は舎弟達と共にジムチャレンジスタッフの業務を担っている。

 

【ハンマーロック(ナックルシティ)】

ガラル最古の学都としても知られる世界遺産の城郭都市。中世の雰囲気が色濃く残っており、図書館や博物館、宝物庫等の歴史的な所蔵品を収容する建物が多い。
世界的にも有名な大学やパブリックスクールのいくつかもこの都市に所在し、ガラル出身の政治家や科学者、貴族もハンマーロックの学校の卒業生が多い。学問の中でも歴史学やダイマックスの研究が盛ん。魔法学もモトストークやウィンドンに劣らない。
学問だけでなくスポーツにも力を入れており、フットボールとクリケットの強豪としても知られる。
統治者はブリジュラス(&ジュラルドン)の一族・エッジワース一族。

[ハンマーロックユニバーシティ] 学都ハンマーロックに所在する総合大学。高校も併設されており、同校の学制も大学校内に足を踏み入れられる。
ガラルでは最古にして最大の大学と言われており、世界有数の名門校でもある。貴族や政治家の卒業生も多い。
大学図書館は数多くの貴重な古書を所蔵しており、ハンマーロックの統治者一族が管理する宝物庫と合わせて有名。
大まかなイメージはオックスフォード大学。

[ハンマーロックスクール] ハンマーロックユニバーシティの併設校(高校)。共学で殆どの生徒は寮に入るが、コーネリアのような通いの生徒もいる。
数ある学科のなかでも考古・歴史学科と魔法学科が特に有名で、後者は国内のみならず海外から学びに来る者もいる程。

[統治者一族]

[ハンマーロック-エッジワース一族] 屈指のエリートを輩出する一族で、歴代の一族の中では政治家も何人かいる。

・マクシミリアン(ジュラルドン♂)70代半ばくらい
領主。豪快でよく笑う快活爺。若い頃から街の発展に尽くし、歴史ある学都を支えてきた。
孫のシルバーを溺愛しており、彼女が進化したことであっさりブリジュラス否定派から推奨派に手のひら返しをした。

・シルバー(ブリジュラス♀) 17歳
マクシミリアンの孫でジムリーダー。シルバーは芸名で本名はデニーズ・マルコ・タリー。
現役女子高生のアイドルで、負けず嫌い故にどんな事にも全力で一番を取ろうとする。
ウォルターと戦い、負けたことでキョダイマックスであり続ける事への強さの限界を感じ進化した。

・エクセル(☆ジュラルドン♂) 20代半ば
シルバーの兄。現在は慈善活動と武者修行でガラル外を飛び回っている。
ガラルのインフルエンサーでもあり、彼が発信した情報はガラルの最新トレンドとなると言われている。
温厚なオレ様タイプだが、バトルになると妹同様獰猛になる。

・ヴェローチェ(☆ブリジュラス♀)20代半ば
シルバーとエクセルの従姉妹。ブルーベリー学園の卒業生。財団を立ち上げ、恵まれないポケモン達への慈善活動を行なっている。
しっかり者に見えて抜けており、うっかり屋な面がある。

・ヴィルム(ブリジュラス♂) 50代前半
マクシミリアンの息子でシルバー、エクセルの叔父。ヴェローチェの父親。
ナックルユニバーサルの魔法学教授(非魔法使いだがその道では有名な学者)。魔法と外部的要因(天候、ダイマックス、テラスタル等)の関連性を研究している。
ガラル紳士らしく物腰柔らかく礼儀正しいおじさまで、学生からの信頼も厚い。よく研究を手伝いに来るコーネリアとも顔見知り。

 

【ウィンドン(シュートシティ)】

ガラルの中心、王都。国の文化・トレンドの最先端であり、あらゆる分野において強い影響力を持つ。ガラル内外からポケモン達が訪れ、様々な種族のポケモン達で入り乱れている。
広大な市街地が広がっているため、現地の人は地区名でそれぞれの地元を表すことが多いが公式では使われない。
タワー(ロンドン塔にあたる場所)、有名な鐘のある国会議事堂の宮殿等世界遺産もこの町にある。
王都であるため、厳密に言えば町の統治者は王族。一つの町を統治できる程の実力を持つ貴族達も多く住んでいる。

[ガラル博物館] 国内一の博物館。古今東西の美術品や考古学的なアイテムなどが所蔵されている。

[ガラル自然史博物館] ガラル美術館から独立した、自然科学の所蔵物を有する博物館。ジェーンはこの博物館の学芸員。

[国会議事堂] 昔は宮殿だった。併設されている時計塔と共に街のシンボルとなっている。
厄介な事にこの建物を模したホテル「Rose of the Rondelands」が同じ街にあり、外部からの観光客が行き先を間違えることも多々ある(最寄駅にも間違えないよう張り紙される程)

[“タワー”] 中世からある城砦。長い歴史の中で様々な使い方をさらえ、現在は宝物庫・礼拝所等に使われる。
歴史的にも重要な場所で、常に六人のアーマーガア達が塔を守護している
昔ここで処刑されたミステリアの住居でもあり、彼女を慕う幽霊達が一部を占拠している。

 

【ヨロイ島】

ガラルの島から少し離れた場所に位置する島。ガラルの王族が領主として統治している。厳密にはガラルの一部ではなく、特別領域の扱い。
本土とやや異なる文化を築いており、神話時代の文化が根付いている。自然も豊かでウーラオスが師範をつとめる道場が町外れに存在する。
大昔の石碑や城、教会の建造物以外にも年一で行われる速さ自慢の祭典であるレース大会・IATT(The Isle of Armor Tourist Trophy)も町の風物詩として有名。